きのこに対し、「食べられるか否か」に関心の高い方には、学名がどう変わろうとあまり興味のないことかもしれない。
なんでこんなに学名のことにこだわるのかと言うと、会のHP開設準備中で掲載するきのこ画像の学名を調べているわけで、学名に特別もの凄く興味があるというわけではない。調べざるを得なくて調べているといったほうが妥当・・・勉強にはなるけど・・・。
勉強になるとはいえ今日もまた、ブスブスと燻っている。
いやモクモクモクと燻っている- -;・・・
スギタケの学名を調べていて
どれが本当の学名なのか、、、わからない。
日本のきのこ増補改訂版・・・Pholiota squarrosa (Weigel :
Fr.) P. Kumm.
日本産菌類集覧・・・Pholiota squarrosa (O.F.Mull.:
Fr.) P. Kumm.
日本産きのこ目録(幸徳氏作成)・・・Pholiota squarrosa (Batsch) P. Kumm.
日本新菌類図鑑・・・Pholiota squarrosa (Mull.: Fr.)
P. Kumm.
IndexFungorum・・・Pholiota squarrosa (Vahl) P. Kumm.? or Pholiota squarrosa f. squarrosa (Weigel) P. Kumm.?
MycoBank・・・?
たとえば、どれかがどの学名のシノニムだよと出ているなら、Current Nameへと辿り着けそうなものなんだけど・・・辿り着けない。
実はスギタケには何種かあって、誰それの言うところのP.squarrosaはそれぞれに違うということだろうか?
それと
かつてH先生が『「Index Fungorum」は絶対正しいというわけじゃない、間違いが時々あるので注意をするように』と仰っていたことがあって、これはもしかしたらMycoBankにも言えることじゃないかなぁとフツフツ思っている。
というのは、センボンクヌギタケの学名を調べていると
Mycena laevigata (Lasch) GilletはMycoBankの見解(MycoBank's opinion)で、Agaricus laevigatus Laschのシノニムということらしい。
えっ、チョッチョット待ってよ、Agaricusってハラタケ属だよ!
センボンクヌギタケがヒダの黒くなるハラタケ属と同属???
絶対的におかしくない?
調べた学名が間違っている?
それとも私の頭に柔軟性がないということ?
ついでに私に柔軟性がないといえば他にもある。
ヒナノヒガサRickenella fibula (Bull.) Raithelh.はRickenellaceae。ヒナノヒガサといえば、かつてはキシメジ科ヒナノヒガサ属に所属していた。
現在このRickenellaceaeはHymenochaetales、ヒナノヒガサ科でタバコウロコタケ目に所属している。
タバコウロコタケ目ってあのカバノアナタケとかヤケコゲタケとか固いきのこが所属している。芝生に生える傘とヒダと柄をもつあの小さな可憐なきのこがタバコウロコタケ目?と、私は目が点(・・)状態。
でも、きっと 一番のブスブスモクモクは
カラカラお天気が続き、きのこが全然出ていないことかなぁ。
本来6月の北海道といえばカラッとした良い気候なのだけど
昨年まで3~4年、続いて梅雨前線が北上し北海道も結構な雨量があった。
(北海道にも、平年は蝦夷梅雨というのがあります)
6月はMycenaがいっぱい・・・のはずだった。
今年はアオミノアシナガタケやウスベニフチタケと思われるきのこの写真を撮りたいと思っていたのが、6月に何度か足を運び、そして今日も近間に行ったけれど結局はきのこらしいきのこを見ることができなかった。