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どれが本当の学名なのか、、、わからない。
日本のきのこ増補改訂版・・・Pholiota squarrosa (Weigel :
Fr.) P. Kumm.
日本産菌類集覧・・・Pholiota squarrosa (O.F.Mull.:
Fr.) P. Kumm.
日本産きのこ目録(幸徳氏作成)・・・Pholiota squarrosa (Batsch) P. Kumm.
日本新菌類図鑑・・・Pholiota squarrosa (Mull.: Fr.)
P. Kumm.
IndexFungorum・・・Pholiota squarrosa (Vahl) P. Kumm.? or Pholiota squarrosa f. squarrosa (Weigel) P. Kumm.?
MycoBank・・・?----------------
と。
それに対し、N田先生から
日本で言うところの「スギタケ」が、果たしてPholiota squarrosaであるのか、まだ結論のついていないことを踏まえ、次のようにお教えいただいた。
(N田先生、ありがとうございます)
『○日本産菌類集覧・・・Pholiota squarrosa (O.F.Mull.:Fr.) P. Kumm.
および日本新菌類図鑑・・・Pholiota squarrosa (Mull.:Fr.) P. Kumm.
元の学名は、Agaricus squarrosus O.F.Mull., Fl. Dan. tab.491 (1783)
とされる(伊藤・日本菌類誌2(5))が、Mull.は、Agaricus squarrosusの
著者ではなく、 Fl. Dan. tab.491 (1783)には別の学名がついている。
○IndexFungorum・・・Pholiota squarrosa (Vahl) P. Kumm.
元の学名Agaricus squarrosus Vahl, , Fl. Dan. tab.1191 (1797)は、
別の菌(Stropharia)。また後続同名。
○日本産きのこ目録(幸徳氏作成)…Pholiota squarrosa (Batsch) P. Kumm.
元の学名のAgaricus squarrosus Batsch, Elench. fung., cont. prim.
(Halle): tab. 31 (1786)は、後続同名
○日本のきのこ増補改訂版…Pholiota squarrosa (Weigel:Fr.) P. Kumm.
Agaricus squarrosusの学名はWeigel, Observ. Bot.: 40 (1771)が最初。
ところで、この種には、それ以前に、Agaricus floccosus Schaeff.,
Fung. Bavar. Palat. 1: tab. 61 (1762)がつけられているが、
Fries(1821)がAgaricus squarrosusの異名として扱っているので、
命名規約により、Agaricus squarrosus Weigelが認可される。
結論:Pholiota squarrosa (Weigel:Fr.) P. Kumm.が正しい』
「Mull.は、Agaricus squarrosusの 著者ではなく」
これについては、ガーンという感じ・・・。
つまり、最初に伊藤誠哉先生の間違いに気づかずに、そのまま今関・本郷先生が右倣えでその学名を使った・・・ということだよね。
一見、Agaricus squarrosus Batschは1786年で最も古いもののように思っていたけれど、でも実はWeigelさんの方が早かったということなんだ・・・と納得。
そんなわけで、ホームページに掲載していたスギタケの学名を訂正した。
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