2012年9月19日水曜日

サカズキホウライタケ属?

下は、先日(13日)長万部町へ行った時に見つけたきのこ
スギの球果や葉柄から発生している。
その時は、サカズキホウライタケの仲間かな?と採取した。
家に帰ってきてから日本新菌類図鑑を見ると、サカズキホウライタケは照葉樹林内の枯れ木上とあり、図鑑の絵図を見ると、サカズキホウライタケとはどうも様子が違い、他に掲載されているサカズキホウライタケ属の種がない。
 基物はスギとハッキリしているので、すぐに分かると思っていた。 索引を見ていて目にとまったのが、スギノハヒメホウライタケ(Marasmius cryptomeriae Imai)という種。
スギノハヒメホウライタケってどんなきのこなんだろうと、 日本菌類誌(二巻五号)を見ても種名のみで記載が載っていない。手持ちの北海道大学紀要には掲載されておらず、どんなきのこなのか知る術がない。
 たぶん、サカズキホウライタケ属かヒダサカズキタケ属だとは思うのだけど、全く無知なので○○だからサカズキホウライタケ属、△△だからヒダサカズキタケ属とそこの勉強から始めなくちゃならない。きっと、属の特定まで持って行くぞ・・・とは思ってはいても、やはりきのこは奥が深いし、難しい代物だとつくづく思う・・・。


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追記
Kさんから 下記のURLから
「植物学雑誌  vol.55: 450.1941」が見られることを教えていただいた。
(Kさん、ありがとうございます)
 https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jplantres1887/55/658/_contents/-char/ja/

学名のすぐ下の記載は、群生 傘径1-2mm 平滑(?) 凸型 白 ヒダは上生・・・らしい。
ここまで見ると、スギノハヒメホウライタケとは、全然違うようだ。
下から6・7行目の記載は・・・なんだ?
よく似た菌で、その菌とはここが違うという記載になっていることがあって、その記載かな?と思いきや、なんだかわからない(ーー;)。
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 サカズキホウライタケ属とヒダサカズキタケ属の属の定義(両属の違い)について
日本新菌類図鑑の解説では、全くわからない。
「シンガーによるハラタケ目の分類体系 」(高橋春樹訳)を今読んでいるところ・・・
私にちゃんと解るだろうか・・・。



3 件のコメント:

  1. 天野 典英 です。

    勝本先生のリストで和名を検索すれば、すぐに植物学雑誌 Bot. Mag. Tokyo 55:450,1941 で記載されていることがすぐにわかります。

    植物学雑誌は電子化されて公開されています。
    https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jplantres1887/-char/ja/

    上記から下記の論文に辿り着くことができ、さらにPDFファイルで論文そのものを読むことができます。

    本産〓菌科ノ研究 II
    今井 三子
    P444-452

    https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jplantres1887/55/658/_contents/-char/ja/

    以下は記載文のコピーです。念のためPDFファイルで確認してください。
    Marasmius Cryptomeriae IMAI, sp. nov.
    Gregaria. pileo 1-2 mm. lato, convexo, albo, striato; lamellis adnatis,
    albis, distantibus, 4-7 in llumero; stipite 2-3 nun. longo, filiforini, apice albo, deorsum fulvo vel castalieo, fur furaceo; sporis ignotis.
    Hab. ad folia decidua Cryptoaleriae japoiueae. Hoiisllu : Musashi, Monte Takao (Oct. 15, 1940, S. IMAI). Nom. jap. Sugino-ha-li?f?ehoraitake (n.11.). Ar. distr. Endemicus.

    ここ数年で文献の電子化が急速に進みました。私が学生時代は所蔵図書館にまで行かなければ読めなかった雑誌が、自宅P.Cのモニター画面で読むことができます。旧い文献の入手に苦労したのが昔話になってしまいました。

    愚痴る暇があったら、電子情報の活用法を勉強しましょう。利用しない手はありません。

    取り急ぎ。

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  2. 天野先生 コメントありがとうございます。

    そういえば・・・と、植物学雑誌を資料として持っていることを思い出しました。
    これまで植物学雑誌を参考に開いたこともなく、日本産きのこ目録にも書かれている「Bot.Mag.Tokyo55:450 1941」を見過ごしていました。
    電子情報の活用だけでなく手持ちの資料も活用出来ず情けない有様です。
    お手間を取らせてしまい、本当に申し訳ありません。

    >電子情報の活用法を勉強しましょう。利用しない手はありません。

    そうですね。
    うまく活用できるようになれば良いと思いますが
    きっと活用法に慣れるには、コツがあるのだろうと思います。
    いつかそこにたどり着ければと願っています。

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  3. 白山 弘子 様

    コツはありません。

    熱意があれば、すぐに使いこなせます。

    ともかく使ってみることです。これしかありません。

    天野 典英

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