久々にミクロトームを使って、チャワンタケの乾燥標本から切片を作ってみた。
上の写真は対物レンズ4倍で、総合倍率40倍。
これを写真に撮ると画角スレスレでやっと画角内に収まるか収まらないか、といったところ。
自分には旧いCoolpix995が使い良いといっても
こんな時は、やはり画角がもう少し広く撮れるカメラが欲しいと思う。
手持ちの実体顕微鏡は40倍(接眼レンズによって60倍)まで拡大が出来るので、子実層から外皮托の全容を撮りたい時は実体顕微鏡の方が良い。しかし接眼レンズにカメラを取り付けて・・・と思うとアダプターはカメラの重さに耐えられずすぐに外れてしまい不具合。不具合なら自作すりゃ良いのだけど私にはアダプターを自作できる技量を持ち合わせていない(分からないからやる気がない、やる気がないから分からない・・・その悪循環ーー;)。
そのうち価格がおさまった頃合をみてニコンD5200を手に入れたいと思っている。
(入手できても当面はきのこカメラで使ってみることになるかな)
入手できてから顕微鏡取り付けに、これまでの悪循環払拭の奮闘を(少しだけ?)してみようと思う。
これまでチャワンタケというと、せいぜい胞子を撮ったり、子嚢をばらして子嚢の長さや側糸の形状を捉えるだけだった。実質層が2層になっていることも種の特徴なので、できれば(いつかは)この図も描けるようになりたいと思う。そのためには、よい検鏡写真が撮れることが必須、そのためにはよい切片作りが重要になってくる。
現在、ミクロトームを使うときは使い勝手の良い西洋剃刀を使っている。これは砥ぎを得意とするお師匠様に研いでいただいたので切れ味は抜群。しかし何度も使っていると当然切れ味が落ちるわけで、切れ味が落ちた場合の研ぎをある程度自分でも出来るようにしたいと思う。
風が吹けば桶屋が儲かるといった話じゃないけれど
良い図を描くには「研ぎ」、そこに辿りつく。ひとつの良い仕事をしようとするなら、そこに関わる色々なことがあり、課題は尽きることがない。
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下は、コンデンサーを替え、チョット弄っていたら暗視野になった画像。
このコンデンサーは、まだ使いこなせていないので、これまた練習要。
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切片作り直し、コントラストを上げてみた。