2013年2月3日日曜日

過去の写真を眺めながら

一昨日雨がふったけれど、きょうは吹雪で寒さが厳しい一日だった。
北海道はまだまだ厳寒期の真っ只中。でも、あすは立春。厳寒のどん底からこれからは少しづつ春へ向かっていく。
 冬の夜長は、過去の写真でも眺め、図鑑を見たり、今年はどこのフィールドをメインとしようかなど思いを馳せたりしている。

 過去の写真を眺めながら、やはり標本の大切さを今更ながらに思っている。
上の写真は 2009年10月22日に岩見沢市で撮ったもの。
何気にパッと見ると、ヒダがピンクで傘縁の波打ってる状態から Entolomaのように見える。
でも見ているうちに、ヒダのピンク色がどうも気にかかる。そのピンク色はどちらかといえばPluteusのような気もする。ヒダのつき方を縮小前の画像で見てみると
僅かに離生の感じがしないでもない。
さて、どっちだろう?
こんな時、標本を作成していたなら胞子を見れば一目瞭然だったのに、結局は標本がないために確かめることができない。


下の写真は2009年 9月22日に撮っていたもの。
 傘径は大きいもので5センチ程度。
採集し車に入れっぱなしで、乾燥標本になったのに、ハラタケ属には興味がそれほどあるわけじゃないしと捨ててしまった。けれど、そのあと気になりもう一度採集したいと翌年から同じ場所に何度も出向いているのだけれど、粗末にしたバチがあたり顔を見せてくれない。

昨年は全てではないにしても出来る限り、標本を作成した。
数年後には結局捨ててしまう結果になったとしても、やはりきのこに興味を持っているうちは標本を作成しておきたいと、過去の写真をながめながらつくづく思っている。

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