2013年2月11日月曜日

Psathyrella sp

下の写真のきのこは昨年10月16日に見かけた。
たぶん、ナヨタケ属のきのこだと思う。
スイスの菌類図鑑のナヨタケ属を見てみると、ナヨタケ属って傘表皮は大概逆フラスコ形とか洋梨形あるいは棍棒型の柵状被。中には匍匐性もあり、匍匐性の傘表皮のナヨタケは少ないといった感じ。
 乾燥標本から傘表皮を見てみると、上のきのこの傘表皮菌糸は匍匐性。
 縁シスチジアは多数見られるが、あれこれ試したものの組織から離れず(無理にバラそうとすると組織が壊れてしまう)、時間のあるときにまた試してみようと思いつつも、まだうまく検鏡できていない。縁シスチジアはのう状~くびれのあるのう状形で側シスチジアはない。

ここまで調べると、どうもPsathyrella marcescibilisではないかと目星がついた。しかし、胞子を計測してみると
サイズが違っていた。(Psathyrella marcescibilisは9.9-13.8×6.1-7.3μm)
少ない匍匐性の傘表皮から、きっとパッと「これだっ」と見つかるんじゃないかと思ったけれど、甘かった。 ナヨタケ属関連の図鑑は持っていないので、これまでかなぁ。

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