2012年5月23日水曜日

翻弄されている

アクイロヌメリタケの学名を調べていて
当然のようにヌメリガサ科(Hygrophoraceae)だろうと、MycoBankを一応見てみた。
グレーの部分を見て、んんんっ?
Tricholomataceae?
これ、間違ってるんじゃないのかなぁ・・・とワカクサタケの学名を入れてみると
 やっぱりTricholomataceaeになっている。
Index Fungorumやwikipediaを見てみるとHygrocybeやHygrophorus はHygrophoraceae。

どうもMycoBankが間違っているんじゃないか・・・という気もするし
でも最新はTricholomataceaeに変わってしまったのかもしれないし
正式なのはどこを見れば良いんだろう?
やっぱ Tricholomataceaeなのかなぁ・・・。

2012年5月11日金曜日

キッコウスギタケ覚書き その2

kさんから、ニセキッコウスギタケの写真を送って頂き、キッコウスギタケとニセキッコウスギタケの違いを教えていただいた。写真はキッコウスギタケとして良さそうで、すっきりした。Kさん ありがとうございます。

ところで学名のほうはといえば、wikipediaでは Hemipholiota→Hemistrophariaになっていて科は未確定。しかし、WEB上で検索すると色々な情報が交錯し、「今はどれ?」状態。Hemistrophariaも果たして、そうなったのだろうか。。。と分からない。
 先日、日本菌学会からニュースレターに掲載できなかったと会員に「微生物データベースの将来に関するフォーラム」の案内が来ていた。
 http://www.tamagawa.ac.jp/sisetu/gakujutu/alsrc/forum/microbial_db_forum.htm
その中に )昨年改訂された国際植物命名規約(新しい名称は国際藻類・菌類・植物命名規約)によれば、201311日から、オランダのMycoBankが、新種記載される菌類の名称を登録する公的サイトになり、とある。
学名を検索すると、MycoBank 上位でヒットする。
たぶん新種記載の登録だけでなく、これまでの登録種についても現在の時点で正式なものが掲載されていると考えて良いのではないだろうか.
その MycoBankでキッコウスギタケの学名を検索するとHemipholiota populnea (Pers.) Bonとなっていて所属はこれまでと同じモエギタケ科になっている。
 今後、学名と所属検索は MycoBankが主体になるのだろう。

2012年5月9日水曜日

キッコウスギタケ覚書き

下の写真は、キッコウスギタケなのかニセキッコウスギタケなのか、よく分からない。
日本新菌類図鑑をみるとキッコウスギタケの記載と合致している。

このキッコウスギタケ、学名を調べてみるとチトややこしい。
これまではモエギタケ科スギタケ属におかれ、 学名はPholiota destruens (Brond.) Gillet だった。
これをIndex Fungorumで見てみるとHemipholiota populnea (Pers.) Bonとなっていて、
所属はフウセンタケ科におかれている。

 Hemipholiota とは何属だろう?とtypeを検索してみると
http://en.wikipedia.org/wiki/Hemistropharia
 Hemistropharia albocrenulataになっていて
 Hemipholiotaから更に Hemistrophariaと変ったようだ。
  掲載されている写真を見ると
「あれ? これって」・・・そう、 シブイロスギタケが属の基準種らしい。
つまりは  Hemipholiota→Hemistropharia はシブイロスギタケ属ということになる。
科は unknownになっていて、どの科に置かれるか未確定のようで
Index Fungorumに書かれているフウセンタケ科 と断定するには
もう少し、フウセンタケ科とする文献などの根拠を見つける必要があるのかもしれない。