2014年8月5日火曜日

きのこメモ、URL変更

最近、IEできのこメモを編集すると「リクエストを表示できません」とエラー表示が出ていた。
Firefoxだとエラー表示が出なかったので、使っているブラウザの問題?、とよく分からずにいた(今も解らない)。
コメントが本人以外できなくなっていたのも、エラー表示が出始めたその頃からかもしれない。

かつてBloggerは殆どが英文表記で初心者には難しいと言われていた。
けれど今はちゃんと日本語表記を選べるようになっていて
随分サクサクとブログ作成が出来るようになっている。
テンプレートが少ないけれど、カスタマイズすることを思えば
そのことは私にとって難点ではない。
無料で広告が入らず、ある程度容量が大きい、 といえば
 私にとって一番はやはりBloggerかなぁ・・・と思っている。

新しくブログを作成し
前の記事をインポートしてみた。
私のことだから、インポート失敗するかもと思っていたら、何とか出来た。
コメントが出来るのか出来ないのか不明だけれど
 次回からは、新しい方の「きのこメモ」に書き込みしていこうと思う。


きのこメモの新URLは
http://kinoko-memo.blogspot.jp/
です。

2014年8月1日金曜日

怖いといえば

10日くらい前のこと
防風林でタモギタケの群生を見つけ写真を撮ろうとしていた時
一匹のススメバチが近づいてきた。ジッとしているとホバーリングしながら今にも腕にとまりそうだった。手持ちの蚊取り線香の煙を近づけても煙から5cm位離れるもののなかなか離れようとしない。
仕留めることはおそらく無理、下手に振り払えば敵とみなされ、仲間を呼ばれては大変、その場をそっと離れることにした。ある程度までくるとスズメバチの方から離れていった。正直刺されるんじゃないかと思った一件があった。

そして、昨日
我が家の小さな畑に植えられているトマトを見に行った。遅蒔きだったのでまだ青く、収穫はまだまだと見ていると、またもやスズメバチがやってきた。ジッとスズメバチの動きに注意を払っていると、そのスズメバチはなんと頭に止まってしまったのだ。「ここは私の縄張りで、お前の縄張りではない」と心で叫んだが、スズメバチに届くはずもない。そっとそっと玄関までくるとスズメバチは頭からやっと離れ玄関に逃げ込み難を逃れたが・・・この時も刺されるかもしれないと怖かった。

私に怖いものはあるのか、なんて言われそうだけど
スズメバチは(も)やはり怖い。



2014年7月26日土曜日

やっと初ツエタケ

昨日、ツエタケにやっと出会った。
とは言っても、以前見つけた場所のツエタケで、新しく出会ったツエタケではない。
オキナツエタケ
 
フキアゲマルミノツエタケ
 
このきのこ達が出てきたということは、たぶん他の場所でも発生しているのだろう。
今日の雨で、さあ出番と色んなキノコたちが顔を出す準備をしているに違いない。
北海道はきのこシーズンが短い。これから3ヶ月、どんなきのこに出会えるだろうか。

2014年7月15日火曜日

夏本番

今日は暑かった。北海道もいよいよ「夏!夏!夏!」。
(7月は秋まき小麦の収穫時期 )
しかし夏きのこは今ひとつ、殆ど出ていないに等しい。

それでも今年初のテングタケ科のきのこに出会った。
(いつもはヒメコナカブリツルタケが最初なんだけどね)
このきのこは、傘の鱗片とツバ、ツボの一部が淡黄色。支笏湖周辺の針葉樹林でよく見かける。
傘の鱗片はツボの破片というより膜という感じ。
ツバから上はダンダラ模様でキリンタケ節のきのこだよねぇ・・・。

前に何かの図鑑で 黄色いツボ破片のテングタケを見かけたことがあって
Amanita franchetii(=Amanita aspera)かもしれないなんて頭をよぎったことがあった。でも、ネット検索すると、上の写真とはどうも雰囲気が違う。
日本新菌類図鑑P128にあるザラツキテングタケ (Amanita aspera)はキリンタケ節になっていて、
その記述を見ると、下のURL先の写真が典型的のように見える。
しかし、そのURL先の写真のきのこの柄をみると、ツバの上のダンダラが見えない。
 
北陸のきのこ図鑑にもツバから上のダンダラについては記載がない。
ツバの上のダンダラってキリンタケ節の一つの特徴と覚えていたんだけど、違ったっけ?
ダンダラがなくてもキリンタケ節?

要は
このきのこ、去年もAmanita spだったけれど、やっぱり今年もAmanita spだ・・・。

2014年7月11日金曜日

う~む

 台風8合の影響で梅雨前線が北上のせいか、やっと8日の夜から雨が降り出した。9日・10日と雨(時々曇り)のお天気、今朝カーテンを開けると晴れ。もしかしたら・・・と、出かけてみたが、テングタケ科やイグチ科のきのこは何一つ見ることはできなかった。ツエタケの1本くらい出ているんじゃないか、そんな期待も裏切られた(すこしブータレ気分)。
 下は見かけたきのこ

それと、T形町のアカエゾマツ林を歩くと、いつも見かけるきのこがあって、たぶんPholiotaだろうと思っていた。取り込んだ写真をみて「ん?」、何となくPsilocybeのような気もする。さて、どっちだろう・・・。

 スイスの菌類図鑑を見てみると、Psilocybe inquilina var.crobulaというのに似てなくもない・・・。
う~む。

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追記 
Psilocybe inquilina ではなかった。
 P.inquilinaには側シスチジアがないが、上の写真のきのこには側シスチジアがある。

もしかしたらHypholoma marginatum (pers,: Fr.) Schroet. 

アシボソクリタケなのかもしれない。

2014年7月5日土曜日

タヌキノチャワンタケ

K徳さんからPeziza micropusには、「タヌキノチャワンタケ」という和名があることを教えていただいた(感謝です!)。




2014年7月4日金曜日

森の中はカラカラ

ここ2週間ほどお天気は「晴れ」もしくは「晴れ時々曇り」が続き、きのこは期待できない。
「それでも、もしかしたら」に引かされてS川市に行ってきた。パンパンに大きくなったヤマドリタケモドキが1本とやや干からびたケショウハツが2本見られただけだった。今日はカメラの出番がやはりなかったと思い、我が家近くの防風林へ寄ってみた。
 誰かが燃やした家庭ゴミを捨てたらしく、そのあとにチャワンタケが群生していた(写真はその一部)。
 焼け跡から出るなんてナヤノシロチャワンタケだろうか・・・?。
と、大きめの子実体を選び持ち帰って 検鏡してみた。

残念ながら先日見たP.micropusと同じだった。
P.micropusは材上と限らないようだ。
実質層を撮るには、手持ちの最低の倍率×4の対物レンズでは、1枚の画像に収まらず2枚の画像をくっつけている(×5の接眼レンズに変えれば良いのだけど)。本当は実体顕微鏡で撮ることが出来たら・・・。実体顕微鏡の方は双眼なのでコリメート法で何とか撮れないかと試してはいるものの、いつもちゃんと撮ることができない。接眼レンズにカメラをくっつけて手持ちで撮ったのが下の写真。
顕微鏡と同じカメラアダプターでの コリメート法が上手くいかないのは、多分結像される焦点距離が合わないからなんだろうナ。それに手持ちはブレてしまうし、いい方法はないもんかと思案中。

ところで上の胞子写真、胞子は成熟すると オパール様の内容物が消えてしまうらしい。内容物が消えた方の胞子を見ると縁が青く、これはピントがきちんと合っていない、或いは光軸がずれている、理由はそんなところだろうか。
 カバーグラスに取った胞子を、光軸調整後再撮影。

いつもは入らない方の防風林に行ってみると、桑の木があって小さな果実を付けていた。その桑の実を見てみると、「あっ、あった」。クワ菌核病菌に犯され白くなっている実が。
来年の春、キツネノワンとキツネノヤリタケを探してみよう。

2014年7月3日木曜日

Pluteus plautus

30日に採取した上のベニヒダタケの仲間は、フサスジベニヒダタケフサスジウラベニガサ(Pluteus plautus)だと思う。

(K徳さんより、和名間違いの連絡を頂き、フサスジウラベニガサに訂正いたしました。K徳さん、ありがとうございます。)



(検鏡図差し替え)


Elements of the pileipelis

Caulocystidia
WEB上で「Flora Agaricina Neerlandica」の一部を閲覧することができるので、詳しい検鏡図を見ることができる。比較すると幾分違うかもと思いつつ、その違いは範疇に入るのではないか、そんな気がしている。

さて7月に入り、そろそろツエタケが出てくる頃かな?
でも、雨が降らんことには無理かな・・・
今年はミヤマツエタケ、チェンマイツエタケとか見つけてみたいなぁ。

2014年6月30日月曜日

Peziza micropus

 長雨のあと、時々曇るものの晴天が続き、森の中はカラカラになってきている。わざわざ遠くまで出掛ける気になれず、近くの防風林に行ってみた。
 アミヒラタケ、ウラベニガサ、キララタケ、チャワンタケの仲間、ヒメベニヒダタケの仲間が出ていた。キララタケは柄シスチジアの有無を確かめるため採取、チャワンタケの仲間とヒメベニヒダタケの仲間と思われるものを採取してきた。キララタケと思われるその柄に柄シスチジアがあれば、キララタケモドキかもしれない、と思っていたが柄シスチジアはなかった。先日のキララタケはキララタケで良いのだと思う。

下のチャワンタケは 
検鏡してみて、おそらくPeziza micropusだと思う。日本のきのこ(山渓)に載っているけれど和名は付いていないようだ(それとも学名がそのまま和名になっている?)。P. micropusは子実層の下の実質層がサンドイッチ状に層になっている。
(下の写真は2枚の写真を貼り合わせている )

側糸は 糸状で先端部がやや膨らんでいる。


下はたぶんヒメベニヒダタケだろうと、現場で思ったものの違うかもしれない。
傘径は2.5cmくらい。基部のゴミ を取ろうとしたら子実体が倒れてしまい、やむなく木の上に乗っけて写真を撮った。
水分が多くうまく切片を作れず、乾燥させてから検鏡しようと思う。

2014年6月29日日曜日

コゲチャベニヒダタケ近縁種?


傘中央部にシワがあり、もしかしたらコシワベビヒダタケとかクロシワベニヒダタケ(仮)の類ではないだろうか、と思ったきのこは傘表皮の組織を検鏡した途端「違っていた」に変わった。
傘表皮のシスチジアというのだろうか、Elements of the pileipelisというのだろか
形状はパッと見た感じほぼ円柱状。「シワ」のつくベニヒダタケは類球形から嚢状の柵状被になっているらしい。
 
では、何だ?、ということで検鏡図を 作成した。
高橋さんのサイトのコゲチャベニヒダタケ
http://www7a.biglobe.ne.jp/~har-takah/Pluteusphaeocephalus.htmlw)を拝見すると、コゲチャベニヒダタケの検鏡図とよく似ている。しかし側シスチジアと柄シスチジアの形状が違っていて、コゲチャベニヒダタケとは少し違うようだ。ん~まぁ・・・コゲチャベニヒダタケのお仲間?ってことにしておこう・・・。 
 
 


2014年6月27日金曜日

ベニヒダタケの仲間

先日24日に古いホダ木の置いてある森へ行ってみた。
毎年コゲチャベニヒダタケが発生していて、今年も出ているかな? と歩いてみると
コゲチャベニヒダタケとは雰囲気が違う2種に出会った。
傘中央部はシワがあり、傘色は写真で明るくなってしまったけれど灰色かかっていてもっと暗色。
家に帰ってきてから写真を撮ると、下はちょっと暗色すぎるかな?って感じ。
 コシワベニヒダタケってなかったっけ?、と日本きのこ図版の索引を見るとクロシワベニヒダタケという仮称種があった。傘のシワは著しいというほどではないけど、おいおい照合してみようと思う。



もう1種は傘表面が濃褐色のベルベッド状。
こちらは採取し手に取ってみると、柄の基部が黄色かったので、これがキアシベニヒダタケなんだろうと思う。たぶん。



2014年6月21日土曜日

コキララタケ

きのこのサイトを出していると
きのこに詳しいように思われているらしいのだけど
全くの初心者の人よりは幾分知っているきのこが多いかナ?程度で、実は全然詳しくない。
その一つに、キララタケなるオーソドックスなきのこが、よくわかっていない。

昨日、近くの防風林で キララタケ属だろう・・・までは分かるきのこに出会った。
 傘の白い雲母鱗片を検鏡してみると、どうもキララタケではないらしいことが分かった。
 どうもコキララタケらしい。コキララタケには近くにオレンジ色のオゾニウム(菌糸マット)があるはずで、採取時肉眼では近くにそれらしい菌糸マットは なかった。しかし写真をよくよく見ると、これがそうかなぁ?と思われるものが基部近くにある。




で、下の写真はおそらくキララタケ。
鱗片はコキララタケに見られる数珠つなぎのウィンナーソーセージに似た形状の菌糸が見当たらず、たぶんこちらはキララタケで良いのだと思う。

昨日、胞子やシスチジアの写真を明日撮ろうと思い、そのまま机の上に置きっ放しにしておいた。今日帰宅して見てみると、なっなっ・・・なんと両方とも溶けてしまっていた。そりゃインクスカップってことはわかっていたけど、こんなにも早く溶けちゃうなんて・・・(ーー;)。そのうち、また採集にでかけなくっちゃ・・・。

それにしても、鱗片が消失していなければ(上の写真の同定が間違っていなければ)、肉眼的にコキララタケの雲母鱗片は 大きく、キララタケの雲母鱗片は砂粒状だということがわかった。

追記メモ
キララタケモドキ Coprinellus truncorum はキララタケCoprinellus micaceusとよく似ているようだ。
次回、柄シスチジアを確認すること。


2014年6月14日土曜日

6月の雨降りのあと

6月の初め頃、30度以上の真夏日が3日位続きカラカラ天気で、とても出かける気にはなれなかった。それが、このところ・・・もう何日雨が降り続いただろう。
「6月の雨降りのあとは、Mycenaの季節」、そんな風にここ何年か実感していて
今を逃したら出会えないきのこもあるよなぁ・・・と出かけることにした。

某アカエゾマツ林にはクヌギタケ属やホウライタケ属の小さなきのこが、あちこちで足の踏み場もないほど発生していた。
目的のきのこも発生していた。
Mycena purpureofusca

そのまま帰るには、チョットもったいないような気がして、針葉樹をところどころ交えた広葉樹林 を歩いてみることにした。
以前、この道路脇でクチキフミヅキタケを見つけたことがあった。それと、種名は分からないけれど綺麗なワイン色のチャワンタケも見つけたことがあった。でも、今回は残念ながらクチキフミズキタケもそのチャワンタケも見つけることが出来なかった。

明日も雨の予報。
明日は北海道キノコの会の定例観察会。
どんなきのこに出会えるだろう。

2014年6月13日金曜日

オオフタツミウラベニタケ(青木仮称)

このきのこは、昨日羊蹄山麓のアカエゾマツ林で採集。数年前から気になっていたきのこで、おそらくEntoloma cetratumだと思う。


調べていたEntolomaの図鑑にオオフタツミウラベニタケとメモがあった(メモした記憶は全くない)。
この種名は日本きのこ図版のものだとすぐ様わかるのは、2胞子性の担子器のきのこに青木さんはよく「フタツミ」を使っているからにほかならない。
子実体が大きいわけでもなく胞子が大きいわけでもないのに、なぜ「オオ」が付いているのだろう・・・そんなことがふと気になった。
 気にするほどのことではなく、先にフタツミウラベニタケという仮称のきのこがあったために、単に「オオ」を付けただけかもしれない。

 でも、やっぱり「オオ」以外に何かなかったのかなぁ・・・。

2014年6月3日火曜日

オオシトネタケ

5月24日に、函館のU家さんからオオシトネタケを送っていただいた(感謝です)。
トドマツ林内に置かれた古いシイタケのホダ木に発生していたという。
フクロシトネタケと見分けがつかない程よく似ている。

Discinaの仲間は、「綺麗な状態のうちはまず胞子が出来ていない」が定番のようで
このオオシトネタケも送られて来た時には、子嚢がやっと出来始めてきたところだった。
それから一週間たった5月31日、顕微鏡で覗いてみると子嚢の中に胞子が出来始めていた。
でも、未熟。
そして今日、これ以上の 追熟は無理かな?・・・いい加減乾燥させないと傷んじゃうな・・・、の状態になり、子実層の上にカバーグラスを置き半日放っておいた。カバーグラスにいくつかの成熟した胞子がついていた。

私が散見してきたフクロシトネタケの胞子は表面の網目が薄く平滑に近い。網目を写し出す楽しみは今ひとつ物足りない。オオシトネタケの網目を実際に見てみたい・・・と頭の片隅にいつもあったわけで、今回念願かなった次第。

あ~、フクロシトネタケとは、やっぱり違うね。
この網目、輪郭の写真と何とか合成できないかと、ピントを少しづつずらし撮ったものをCombineZPで試した。が、合成写真(10枚の合成だったんだけど・・・)は思い通りにならず失敗。
練習が足りないんだろうね。

 と・・・・今日は、遊んでいたというか オオシトネタケにすっかり遊ばれていた。

2014年5月23日金曜日

無題

今日は砂川へ行ってきた。
下は砂川市から見える暑寒別連峰。
砂川あたりも遅咲きの桜が満開。
 この八重桜は『かんざん』という名のサクラでとても華やか。

目的は広葉樹林の倒木、オオシトネタケ探しであった。
林内には栗の木の伐採木があちこちにある。
伐採木を見て回ったけれど残念ながらきのこらしいきのこは何一つ見つけることは出来なかった。帰って我が家近くの防風林へ行ってみることにした。

防風林にも倒木は結構あって、見つけたのはヌメリスギタケ、アミヒラタケ、ウラベニガサ、それと下のナヨタケ属のきのこ。
柄は白飛びしてしまった。
 調べてみると、どうやらアシナガイタチタケのようだ。

帰宅すると、函館のU家さんから電話。今年はもう出会えないと思っていたオオシトネタケを送ってくださるとのこと。楽しみ、楽しみ。