2012年12月10日月曜日

チョット変わってる?

下のきのこは10月15日に羊蹄山麓で見かけたきのこ。
写真のきのこの傘径は7~8cmくらい、近くに老成したもので10cmくらいのものがあったので中型から若干大型になるだろうか。写真で見るとそれほど濃い色には見えないけれど実際には濃褐色~暗褐色。
乾燥標本にするとき、乾きにくいだろうと思いつつもたくさんのきのこを箱に入れ乾燥機にかけた。いつもよりは長い時間にしたので乾燥しているだろうと安易に考え、翌日まで箱にいれたままだった。夕方仕事から帰宅してみると、上のきのこは既に傷んでいた。久しぶりに調べてみようかとそんな気になったEntolomaだったのに残念と思いながら捨てた。11月初旬、再度羊蹄山麓まで出掛け、同じ場所へ行くと1本だけ出ていた。比較的遅い秋に出るきのこらしい。今度は冷蔵庫に入れたまま自然乾燥。

ずっと気になりながら、調べてもたぶん判らずじまいだろう・・・そんなんで1日1日延ばしにしていた。
でも検鏡の記録だけでも作らなくっちゃとやっと手を出した。ざっと見ると縁も側もシスチジアが見当たらず、本当にないのかよくよく見なくっちゃと倍率を上げ組織を見たとき、「えっ?」と見えたものがあった。
 これってどう見ても厚膜の担子器だよね。いや違うかもしれないとよくよく見てみると、やっぱり薄膜と厚膜が混在している。


 担子器が厚膜だからといって別段変わったことでないかもしれない。でも私はEntolomaで厚膜の担子器って初めて見た。へぇ~こんなのもあるんだ・・・と見入ってしまった。

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