2013年8月23日金曜日

アヤメイグチ

先日の日曜日、北海道キノコの会の定例採集会だった。
家を出るときは小雨だったのが、千歳に入ったあたりから土砂降りだった。
ここまで来てしまったら戻るに戻れず、一応集合場所に行ってみた。
十数名集まっていた。
 「こんな雨なのに来てしまったねぇ」とお互いに顔を見合わせた。
遠くは函館や旭川からも参加されていた。
こんな雨など何のそのと観察場所に皆で向かったものの
カメラはとても出せる状態ではなく車に置き、カッパを着て傘を差しきのこ探しに努めた。
雨の中、材から発生しているアヤメイグチを何点か見つけた。
 何となくアヤメイグチではないか、と思ったものの確証は持てず
「違うと思う」と言われれば、確かに高橋郁夫先生の図鑑にあるアヤメイグチとは違っているし、
自信は全くなかった。ずぶ濡れになったそのきのこを家に持ち帰って観ることにした。しかし、午後からは雨が上がり、気温もどんどん上がり、クーラーボックスを持って行かなかったため、家に着く頃そのキノコはすでに溶けかかっていた。辛うじて残っていた管孔を顕微鏡で覗くと胞子に筋が見え横脈も確認できた。

きょうは生態写真を撮ろうと、出かけた。
写真を撮っていると、偶然K村会長がやってきた。
「シワチャヤマイグチの写真を撮りに行く前に、ちょっと寄って見ようと思って来たんだ」 
キヒダサカズキタケ(池田仮称)の写真を撮ろうと思い来てみたそうだ。 
シワチャヤマイグチは
きのこを始めた頃、先輩が採ったものをチラッと見たことがあるだけで、ここ10年見たことがなかったのでぜひ見たいと思ったところ
「行ってみるかい?」
と声を掛けてくださり、その場所についていくことにした。
無事、写真を撮ることができた(K村会長、ありがとうございます)。
 シワチャヤマイグチって、管孔は黄色いんだ・・・、それにヤマイグチ属特有の砂粒状鱗片もないんだ・・・何となくヤマイグチ属っぽくない・・・と思った。

家に帰ってきてから、アヤメイグチの胞子写真を撮った。

輪郭にピントを合わせるとウネは見えないけれど、ピントをずらすと
明瞭にウネと横脈が見えている。


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