2011年10月26日水曜日

Peziza sp


こんなに群生するきのこなら、きっと名前(学名を含め)あるに違いないと思っていた。
あわよくばモリノチャワンタケなら良いのに、と思っていた。
持っている図鑑には、数種のPezizaが載っているのみで、そのいずれとも該当しない。
たぶん専門図鑑があれば、掲載されているのかもしれない。

托髄層は2層型というのだろうか?
球形細胞の間に絡み合っている細長い菌糸層がある。托外被層は球形あるいは類球形細胞から菌糸が発芽している。
側糸は先端部が膨らみ、糸状。
子嚢の長さは215~250μm。
胞子をコットンブルーで染めてみたが、どう見ても平滑。

托髄層が2層になっていることや子嚢や胞子の大きさはPeziza micropusと近い。
しかし、側糸の形状が違うように思われる。
オオチャワンタケP. vesiculosaは、側糸の形と子嚢の大きさが違う。
モリノチャワンタケP. arvernensisは、 胞子がやや疎面。
P. granulosaは、胞子および子嚢の大きさが本菌より若干大きい。
ナヤノシロチャワンタケP.domicilianaは、胞子サイズが本菌より若干小さい。
P. variaは、2層になっているが胞子サイズが若干小さく、側糸の形状が違う。
そんなこんなで、上記の種とはピタッと一致しない。今のところは、Peziza sp。

しかし、図鑑が間違っていると言うこともあるよね。
スイスの菌類図鑑で、Discina leucoxanthaの子嚢の長さは280μmと記載されているけど
実際には450μmくらいあるし・・・。


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