2012年9月24日月曜日

Entoloma sp

何気なく、足元のきのこに目が留まった。
まさかね・・・でも、もしかしたら・・・と写真を撮り、ヒダ面をみようと柄を抜くように引っ張ると、ポキッ。柄が途中から折れてしまった(失敗ーー;)。
ヒダはやっぱり、ピンクだ。
でも Clitopilusって線もあるし・・・いやいやClitopilusってこんな条線がないよね・・・。
中央が窪み灰褐色のEntolomaは以前図鑑で見たことがあって
多分、そのきのこだろうと思い、採集袋にそのきのこを入れ持ち帰った。

目星をつけていたのはEntoloma fridolfingense
最初にヒダの一部を切り取り顕微鏡で覗いてみると、Entolomaではあったけれど
E.fridolfingenseとは胞子の形態もサイズも違っている。
 これは類球形に近く、形状タイプとしてはisodiametric。
E.fridolfingenseの胞子の形状タイプはheterodiametric。
(参考 http://www.entoloma.nl/html/entinrtoeng.html

E.fridolfingense胞子サイズは7.5-12.5×5.5-8.5(-9.0)μm Q=1.2-1.7
写真の きのこの胞子サイズは(6.2-)6.7-7.8(-9.1)×(5.9-)6.2-7.2(-8.2)μm (n=100) Q=1.0-1.3(平均 1.1)

縁シスチジアの形態はよく似ている(サイズは未測定)。

縁シスチジアがよく似ていても
胞子を見た瞬間、E.fridolfingenseではなかった・・・と、ガクッと意気消沈。

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追記
日本きのこ図版No1582 にマルミノサカズキウラベニタケという種があり
その記述と合致している。
傘表面を拡大。



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